字幕表 動画を再生する 審査済み この字幕は審査済みです 字幕スクリプトをプリント 翻訳字幕をプリント 英語字幕をプリント Today, woman around the globe have less access to power, wealth, and education than men. 今日では、女性が持つ権力や財力、教育といった要素は、世界各地で男性よりも少ないのが現状です。 But one tiny island is leading the world in bridging these gaps. しかし、このギャップを埋めるべく、ある小さな島国が世界に先駆けて一歩を踏み出しました。 Iceland is pioneering ways to get more mothers back to work, to root out gender stereotypes, and to close the pay gap. アイスランドは、母親が仕事に復帰したり、賃金格差をなくして性別のステレオタイプを排除するという取り組みの先駆け的存在となっています。 It's a human rights issue, isn't it? これは人権問題に関わることじゃないですか? Paying the same wage for equally valuable jobs. 同じだけ価値のある仕事をする者には同じだけの給料を支払う、というのは。 Could Iceland inspire the world to solve one of its greatest problems? 果たして、このアイスランドの取り組みは世界に蔓延する大きな問題の 1 つを解決するための足掛かりとなり得るでしょうか? Equality is absolutely the key to everything. 平等というのは、本当に全てのことにおいてカギとなるものです。 Iceland: best place to be a woman? 女性に優しい国家、アイスランドに迫る Iceland has topped gender equality rankings for nearly a decade. アイスランドは、ほぼ 10 年に渡って世界ナンバーワンの男女平等社会として知られています。 One of the secrets to their success: start early. その秘密は、「早い時期から身に着けさせる」というところにあるのです。 This kindergarten in the capital of Reykjavik focuses on challenging extreme gender stereotypes before they take root in boys and girls. 首都レイキャヴィークにあるこの幼稚園では、男の子と女の子それぞれの中に性別に対する偏見が根付く前に、それを取り払って考えることができるよう力を注いでいます。 For boys, for example, always being strong, always decisive, always taking charge, they will end up bullying, fighting, breaking rules. 例えば男の子の場合は、いつも強くて決断力もあり、先頭に立って行くという観点で接すれば、いずれは他の子をいじめたりケンカしたり、ルールを破ったりするという結果になってしまうんです。 We do it with the girls as well! このような事は女の子に対しても当てはまるんです! If you're always helpful, caring, thinking about others, always looking at a friend for acceptance, you will have forgotten about yourself. もしいつも人助けをして、優しく他人を第一に考えて、友だちに自分を受け入れてもらいたいという生き方をすれば、自分自身のことを顧みなくなってしまいます。 We need to get away from the extreme qualities. We need to get more in the middle, all of us. このような極端な性質に縛られるのではなくて、誰でももっと中性的なところに落ち着くべきです。 It's a mission that's led to the creation of 17 schools across this tiny country. こういった目標を掲げて、この小さな国の中に特別な17校が開設されました。 All focused on developing a healthy balance of characteristics in both sexes. ここでは、両方の性別が持つ性質を健康的なバランスで身に付けることを目指しています。 Girls and boys are separated to allow girls to nurture traits traditionally viewed as masculine, like being bold, independent, and taking risks. 男の子と女の子は別々の部屋に分かれ、女の子はこれまでは男の子っぽいとみられてきたハッキリとした態度や自立した姿勢、リスクを取るといった性質を発達させていきます。 And boys are given time to learn traits traditionally viewed as feminine. そして男の子にも、従来は女性的とみられてきた性質を身に付ける時間が取られます。 Like being more group oriented, empathetic, and caring. 集団行動への意識や哀れみの心、気遣いといった要素です。 And the signs are that this is working. そして、この取り組みは成果を見せており、 Research suggests that in later years, children from this school have a greater understanding of gender equality when compared to children from other schools. この学校で学んだ生徒は他の学校の生徒と比べて、後々に男女平等に対する理解が高くなるという調査結果も出ています。 There is nothing like a quick fix to this huge inequality in the world. 世界に広がっているこの大きな不平等問題に対して、一瞬で解決できるような策はないんです。 But if we all do a little bit here and there and there... yes, then at last we will get some results. それでも、私たち皆が少しずつ出来る範囲で実行に移すことで、最終的に結果が出てくるのは確かですから。 Iceland is also promoting gender equality by encouraging fathers to share the childcare burden with mothers. アイスランドでは男女平等政策の一環として、母親が抱える子育ての負担を父親の協力を得て軽減させるようにも動いています。 In 2000, it introduced what is known as a Daddy Quota. 2000 年に制定された、通称「パパの分担」制度が好例です。 Three months Statutory Paternity Leave. これは、国が定めた 3 か月に渡る育児休暇のことです。 It's an allowance that goes much further than most other countries in the world. この福祉制度の手厚さは、他の国々を大きく引き離す充実度です。 Here, over 70 percent of fathers take up the full 3 months leave. 事実、70 %以上の父親がキッチリと3か月分の休暇を取得しています。 Why? なぜこのような事が可能なのでしょうか? Because the state covers 80 percent of his salary during this period, up to a cap of $4,600 a month. それは政府が該当期間の給料を最大 1 月あたり 4600 ドル、通常の 80 %までカバーしてくれるからです。 One beneficiary of this generous system is Igor Bianason, who's looking after his son Vala. ここで息子のバラ君の面倒を見ているイゴール・ビアナソンさんも、この恩恵を受けている 1 人です。 Igor believes the high cost of the Daddy Quota to tax payers is justified because it helps get more women in to work. イゴールさんは、「パパの負担」制度に使われる税金は大きな額であるものの、より多くの女性に仕事に就く機会を与えることができるという点を考えると納得できると話します。 Imagine you went hiring someone for a new position... you had applicants from a man and a woman. 例えば新しいスタッフを雇うことになるとして、男性と女性両方から応募が来ますよね。 You would be much less likely to take into the equation... that the woman could have a child in the future and go on leave because... the man is also going to do that. その時に、普通は双方を平等に見ることって難しいと思うんです。女性は将来的に子供を産んで休暇を取る可能性があるから…でも今は男性も同じことをするようになっているわけです。 So it does create a more equal field out there. だから、男女間における条件は確かにより均一化されてきていますね。 But even in Iceland, men are still paid nearly 6 percent more than women for similar work. しかし、アイスランドでも男性は同じ仕事をする女性に比べて 6 %ほど多く給料を得ています。 This year, Iceland became the first country in the world to pass legislation, not just to expose, but to tackle the gender pay gap. そこで今年、アイスランドでは世界で初めて、この男女間の給与額差を指摘するだけでなく、実際に解決するための条例が可決されました。 Companies with over 25 employees, like Reykjavik Energy, now have to prove they are paying men and women equally for similar jobs. これにより、レイキャヴィーク電力のような 25 人以上の従業員を抱える企業に対して、男性従業員と女性従業員が同じ仕事をする場合には同じ額の給与が支払われていることの証明が義務付けられるようになりました。 Every job at the company must be measured against a set of criteria. 企業内における仕事内容全てが、一定の条件に照らし合わされてチェックされて This produces a score. その結果がスコアとなって算出されるのです。 For jobs with the same score, workers must be paid the same. スコアが同じ数字の仕事は、全ての従業員は同じ額の給与を受け取ることになるのですが、 When Reykjavik Energy used this pay calculator, the inequalities came into sharp and immediate focus. レイキャヴィーク電力が実際に算出した際に、実際には不平等が浮き彫りとなり、直ちに対処されました。 We noticed that there was a pay gap there between the unskilled workers that were outside and the unskilled workers inside. ここで分かったのは、特殊技能を持たない従業員で室外で働く者と室内で働く者との間に給与額差があるという事実でした。 The outside unskilled workers are mainly men and the unskilled workers inside, that's the cleaning staff, the staff in the kitchen, that's mostly women. 室外の従業員は主に男性で、室内の従業員は清掃員やキッチンスタッフですが、これは主に女性だったわけです。 What's important to keep in mind is the gender pay gap. 男女間で給与額に差がある、ということを頭に入れておくことが大切です。 It's not there because there's a couple of evil men making decisions to pay women less. これは別に数人の意地悪な男性がワザと女性の給料を少なく抑えているわけではなくて、 It's this unconscious bias that we all have. 私たちの中にいつの間にか無意識に染み込んでいる偏見なんです。 We place more value on traditionally male dominated jobs. 昔から男性のする仕事にはより価値を置く傾向にあるわけです。 The company rectified this by raising the wages of it's female employees. 同社はこの傾向を改正し、女性従業員の給与額をアップさせました。 Critics of the law point out there will be significant financial consequences for companies as they rectify their pay inequalities. 法律の専門家の中には、給与格差を改正することで会社にとって大きな経済的な影響が出てしまうと指摘する者もありましたが、 But many argue this is a necessary price to pay. これは必要不可欠な動きだという声が多数を占めます。 It's a human rights issue, isn't it? これは人権問題に関わることじゃないですか? Paying the same wage for equally valuable jobs. 同じだけ価値のある仕事をする者には同じだけの給料を支払う、というのは。 Having a law that requires companies to have this, it makes everyone accountable. こういった事を義務付ける法律が制定されることで、ひとり一人に責任が生まれてくるんです。 Gender equality will be an ever more pressing challenge for wealthy countries across the world. 男女平等という概念は、世界の経済的に豊かな国々ではますます大きな課題となっていく事が予想されますが、 Could the ambitious measures being tested in Iceland provide practical solutions? 果たしてアイスランドが思い切って実施に移した今回の政策は、この問題に現実的な解決をもたらすことができるのでしょうか?
B1 中級 日本語 米 アイスランド 平等 給与 男女 女性 従業 【エコノミスト】女性がもっとも輝く場所(The best place to be a woman? | The Economist) 25080 853 April Lu に公開 2019 年 04 月 05 日 シェア シェア 保存 報告 動画の中の単語