字幕表 動画を再生する 審査済み この字幕は審査済みです 字幕スクリプトをプリント 翻訳字幕をプリント 英語字幕をプリント Your wedding day is supposed to be the happiest day of your life. 結婚式の日というのは、人生で一番幸せな日のはずですよね。 So why do these people look like they're going to a funeral? では、どうしてここに写っている人たちはまるでこれからお葬式に行くような顔をしているのでしょう? But it wasn't just formal occasions. しかも、フォーマルな場面だけの話ではないんです。 It was teens, children, and lots of people with mustaches. ティーンエイジャーや小さな子どもたち、さらには口髭を蓄えた大人たちでもそうでしたから。 Why didn't people smile in old pictures? どうして昔の写真の中には笑っている人がいないのでしょうか? The simplest explanation is exposure time. 単純な説明としては露出時間が挙げられます。 That's basically how much light a camera needs to record an image. つまりカメラが画像を記録するのにどれだけの光量を必要とするか、ということです。 The longer the shutter is open, the longer the film is exposed to light. シャッターが開いている時間が長ければ長い程、写真フィルムは光にさらされます。 Early cameras and film did take longer, so the thinking's that it was easier to hold a serious expression than a smile a smile if you were waiting minutes for your portrait. 初期のカメラやフィルムは撮影に時間がかかりましたから、自分の顔写真を取ってもらう際には笑顔よりも真剣な表情の方が長時間維持しやすかったのでは、ということが考えられます。 See this 1838 picture by Louis Daguerre? ルイ・ダゲールが1838年に撮影したこの写真を見てみましょう。 It's blurry because it probably took 10-15 minutes to take. ぼやけているのは、恐らく撮影には10~15分ほどかかったからだと思われます。 All the people presumably moved during exposure — except for this bootblack and the guy getting his boots polished. 露出時間中に人は皆どこかへ移動してしまったから写っていませんが、唯一この靴磨き屋とその客だけはしっかり写っています。 You'd pose for a normal picture and a blurry one came out. 普通の写真を撮ってもぼやけてしまっていましたが、 But that problem was...fixed. この問題が…解決されました。 Rapid advances in film technology, as well as commercial availability, made it easier to take pictures quickly. 写真撮影技術の急速な発達と製品化への適用のおかげで、写真をより速く撮影することが可能になったのです。 By the 1870s, bleeding edge photographers like Eadweard Muybridge were taking photographs that could split a second. 1870年代に入る頃には、エドワード・マイブリッジに代表される最先端の写真家は、コンマ何秒の世界の写真を撮り始めていました。 To understand the real reason old pictures were so serious, you have to understand what portraits meant to people back then. なぜ昔の写真にはこんなに真面目な顔が写っているのかを理解するには、自分の写真を撮るということが当時の人々にとってはどういう事を意味したのかを理解する必要があります。 Remember, before there were photos, portraits were…painted. 写真が一般化する前は、自分の顔を記録する方法は…自画像を描いてもらう事でした。 They were time-consuming, long-lasting, and one-of-a-kind. 時間と手間がかかり、この世に一つしかないのが自画像です。 That scarcity made the occasion pretty serious. そういう希少さも手伝って、自画像を描いてもらうということは結構シリアスな事だったのです。 And that mentality carried over to early photographs. そしてその考え方が写真時代の初期にも継続されていきました。 Mark Twain, a professional humorist, said near the turn of the 20th century that... プロのユーモア作家であるマーク・トウェインは、20世紀に差し掛かろうとする当時ですら "There is nothing more damning to go down to posterity than a silly, foolish smile caught and fixed forever." 「バカっぽい笑った顔を写真に撮られて、それが未来永劫に残ることになることほど壊滅的なことはない」と言っています。 This is a guy who wrote stories about jumping frogs. ピョンピョン跳ねるカエルの物語を書いたその人が、です。 But his viewpoint was typical. ただ、こういった見方はごく普通のことでした。 Take, for example, the oddly popular practice of posing dead bodies for "lifelike portraits." 例を挙げると、死者をまるで「生きているかのように」みせる、なんとも奇妙な写真の撮り方も流行しました。 The photos weren't a snapshot. 写真というのはスナップショットではなくて、 They were a passage to immortality. 不滅の力へと導く役割を持ち、 A record of one's existence. その人がこの世に存在した証しとして記録されるものだったのです。 By looking at the exceptions, it's easier to understand why most portraits were so grim. 例外を見ていく事で、なぜ当時の人物写真は厳しい表情なのかをより良く理解することができるのです。 There are lots of smiling Victorians, hiding in photo collections around the world. ビクトリア時代の人々が笑っている写真も世界中に埋もれています。 As early as 1853, Mary Dillwyn captured a boy's smile on camera. 1853年という昔にもメアリー・ディルウィンという人が少年の笑顔をカメラに収めています。 Victorians were not constantly miserable —they just usually got serious when they thought a portrait was being taken. ビクトリア時代の人々は別にいつも暗い生活をしていたわけではありません。ただ自分の写真を撮ってもらう時には真剣な表情になっただけのことです。 As cameras became more common and photography improved, aesthetics changed and smiles returned. カメラがより一般に浸透し写真の質が向上するするにつれて、美的感覚も変化していって笑顔の写真が増えていきました。 Later movies expanded the possibilities of recording real life. その後、映画技術が実際の生活を記録する上での可能性を大きく広げました。 Portraiture broke free from the technology and aesthetics of painting. 肖像画法は技術的な制限や肖像画に付随した美的感覚に縛られることが無くなったのです。 They discovered the possibilities of a new medium. 新しいメディアの可能性がそこに発見されていったと言えるでしょう。 People always knew how to smile. 人類はいつも笑顔の素敵さを分かっていました。 They just had to learn how to show it. ただ、それをどうやって表現するかという点を学ぶ必要があっただけです。 So one of my favorite old photographs was somebody smiling, actually comes from an early 1900s anthropological expedition to China. さて、ボクのお気に入りの写真の1つに、1900年代初期の中国への人類学調査の際に撮影された写真で、ある人物が笑顔で写っているものがあります。 It was taken by Berthold Laufer and the American Museum of Natural History has the photo. その写真はベルトルト・ラウファーという人によって撮影され、アメリカ自然史博物館に展示されているんですけど、 Which is absolutely perfect. これが本当に素晴らしいんです。 This photo shows that the attitudes in old photographs really were about aesthetics, not technology. この写真を見れば、昔の写真に写る人々の表情は技術的なものでは無くて、本当は美的感覚に影響を受けているものだということが分かると思います。 And if you didn't have an idea of a how a photo should look like, it could look like anything. もし、写真というのはどんな感じで撮られるべきかというのが分からないという人がいたら、その答えはどんな感じでもいい、ということですね。 And in this case, that is absolutely perfect そしてこの場合は、それが見事に表現されているというわけです。
B1 中級 日本語 米 Vox 写真 撮影 笑顔 自画 表情 なぜ昔の写真は皆笑っていないのか? Why people never smiled in old photos 15755 754 Rong Chiang に公開 2019 年 04 月 30 日 シェア シェア 保存 報告 動画の中の単語